|2013.08.21|50歳からの整理整頓,お知らせ
忘れてはいけないことは、整理が一番最初だということです。
「そんなの分かっているわよ!」と思っていますよね。初めは整理だと手を挙げたのですから。
では、本当に初めに整理をしていますか?
そもそも、物を処分するということは、歳を重ねていくごとに難しくなっていきます。
しなくてはいけないと分かっていたとしても、億劫でなかなか行動しようとしません。
テレビでbefore after の番組を見ることはあっても、自分が行動を起こそうとは思わない。
しかし、公民館で無料片づけ講座があると、行ってみようと思う。
どうでしょうか?当てはまりませんか?
まだ50歳だと、「まだ若いから。」とか
「親の方が先よ!」と考えている。
70代の親に、「少しは片づけてよね。こんなに一杯いらないでしょ!」なんて娘はいうものです。
その気持ちはよ~く分かります。
5年ほど前に母が入院した時、キッチンの食材を全部出して賞味期限を確認したことがあります。
けっこう切れていました。
なかには1900年代のものも。。。。
今、何年?って感じでした。
我が親も同じか!と、愕然とした記憶があります。
背の低い母には、高ところに置いたものは見えないので、必然的にそのモノはなかったことになるのです。
ま~、高いところは贔屓目に見たとして、低いところにもありましたから、これは問題ですね。
母は、衣類はけっこう処分する方です。
以前はよく洋服を自分で縫っていました。
プロなので(国家資格を持っています)、私のウエディングドレスを縫ってくれたこともあります。
捨てる代わりに、しばらくぶりにお買いものに一緒に出掛けると、見たことのない洋服を着てきます。
捨てるけれど、また買っています。
洋服はOKなんですね。
自分が縫ったウエディングドレスも、「取っておいても、すすけるだけだから。」
と、後生大事に持っていた私よりサッパリしたもの。
食材は、食糧不足の時代を知っているだけに、捨てがたいみたいです。
乾物などは、まだ大丈夫だろうと思っている幸齢世代は、比較的多いです。
捨てられない親を責めるのはひとまず止めて、
では自分はどうか足元をみてみましょう。
子供の思い出の写真は山盛り。
衣類に始まり、なかには小学校の教科書までとってある。
ランドセルはどうしよう。。。小さいランドセルを作るのはお高いし。。。。
さりとて、ひどい傷があるわけではないし。。。
あらあら、本当に困っているのは、子供の方かもしれないですね。
私は、公民館や地区センターから多くのセミナーのご依頼をいただいています。
年齢制限を設けていない場合でも、ほとんどが50~60代の方で席は埋まっています。
ですから意識としては、「片づけたい!」なのだと思います。ただ、その後があるのですよね。
「でも捨てられない。」
整理が一番最初だと分かっているのに、整理ができない。
これでは、いくら順番がこうだと言っても始まらないのです。
土台を抜きにして上に積み上げても、いずれ積木は崩れてしまいます。
お部屋も同じく、整理をせずに収納と整頓を繰り返してもスッキリとはならず、常に探し物をすることになります。
探し物は、後半生の貴重な時間を削る行為です。
人は、平均10分探し物をしているそうです。(esure保険(英)調べ)
1日たった10分探し物をしたとしても、1年で3650分、60時間もの時間を無駄にしているのです。
平均余命はあと何年ですか?あと40年あるとすると、100日も探し物をしている計算になります。
もったいないと思いませんか?
始めは「整理」。
TVでbefore afterを見て整理をしたつもりでも、
「これ、いい収納グッズだわ。」
「100円だから買って試してみましょう。」
実際にしていることは、キレイに見栄えよく並べているだけ。
これって「整頓」ですよね。
だからこそ、順番を意識することが大事なのです。
|2013.07.15|50歳からの整理整頓
最近、あるセミナーに行っている方の離婚率が高いという話を聞いた。
自分の暮らしを見直し、必要なものにしていった結果、夫が不要なカテゴリーに入ってしまったらしい。
なんとも言えない結果である。
今までよほど腹に据えかねることがあったのだろうか。
エンディングノートの講座をする際に、男性にいうことは「奥様に感謝の気持ちを書いてくださいね。」
それもちょっと若かりし頃にオイタをしたような男性は、特にである。
動けなくなってから仕返しをくらうのは、かなりキツイだろう。
「女性は過去を忘れない。」という。
男性は自分に都合の悪いことは、サッサと忘れるらしい。
個人差もあるのであろうが、我が夫はまさにこのタイプ。
「今更言ってもしかたないだろう。」この一言で終わり。だからまた同じことを繰り返しやすい。
その度に、だから言ったのに。。。となる。
女性が過去を忘れないのではないと思う。
本当は忘れているのだ。いつまでも覚えているほど、女性は暇ではない。日々夫や子供の世話で忙しい。
そんな時に、忘れていることを思い出させるような事をするのが夫なのである。
少しは自覚して欲しいものだが、だからといって定年よろしく「はい、さようなら。」はどうなのだろうか。
それまで一生懸命家族を養ってきたのだ。仕事に行きたくない時だってたくさんあったろう。
それでも真面目に働いてきたことを、ちょっとは思い出してみませんか?
まずは話し合いで、今まで感じてきたこと、これから夫婦二人で過ごす時間をどう過ごしていきたいか、妻側からの要望を言う事から始めないとね。
突然離婚といわれても、相手はポカンとするだけだろうから。リベンジの期間はあげましょうよ。
|2013.06.10|50歳からの整理整頓
(1.)整理整頓では片づかない
「整理整頓しなさい!」とは小さい頃から言われてきた言葉です。
しかし整理整頓とは、整理と整頓の合体した言葉です。言葉が違えば意味が異なるはずです。
整理収納という言葉もあります。
では、整理、整頓、収納、どう違うのでしょうか?
こう真正面から問われると、意外とすんなりとは答えづらいものです。
では、こう言われたらどうでしょうか。
3つの順番はどういう順番でしょうか?
一番初めは?・・・・・・たぶん「整理」と答える方がほとんどだと思います。
では2番目は?
今まで延2000人もの方にセミナーでお聞きしてきましたが、たいがい整頓と収納の2手に分かれます。
ここが問題なのです。
順番が分からずに片づけても、また元の散らかった状態に戻ってしまうからです。
大事なのは順番を間違えない事。
では2番目は?
収納になります。
整頓とは、決まった物を決まった所に戻すことを整頓と言います。
ですから、学校で整理整頓をしましょう!というのは正しいのです。
学校に持って行くものは決まっており、けっしてオモチャになるようなものは持って行ってはいけないことになっています。
また置き場所も全て決まっており、上履き置き場、ランドセル置き場、体操着掛けと、その場所に戻せばいい。
ゴミさえ取り除けば片づくというシステムになっているのです。
保育園や幼稚園にお子さんやお孫さんをお迎えにいらした方はお判りかと思いますが、帰宅時間近くになると先生が「ではお片づけをしましょう!」と子供たちに声掛けをしています。
子供は「ハ~イ!」と言って、勝手にオモチャをそれぞれのオモチャ置き場に戻しています。
先生は手を貸していません。それでも床に一つも落ちていない状態になります。
子供の目線に合わせた置き場所にし、どのオモチャがどこに帰るかが明確になっていて、子供が片づけられる量にされていれば返せるのです。
つまり3歳の子供でも、子供が認識できる状態にすれば片づけられるということです。
にもかかわらず家庭では母親たちが「うちの子は片づけないから困る。」と言っているのです。
これは親の問題と思わないでください。
なぜなら、じいじ、ばあばの関与がかなりの確率であるからです。
なぜ家庭でできないのかというと、まずは数が多すぎる。
お孫さんにしょっちゅうお土産といって、玩具を買い与えていませんか?
ハンバーガーショップ等で売られている、オモチャ付食事セットを購入してはいないでしょうか。
子どもは食べ物よりもオモチャ欲しさに、お店に行こうと誘います。
それを許しているのは、あなたです。
オモチャは、その時は遊ぶけれど、翌日には床に放置されています。
物を大切にしなさいと言われて育った幸齢世代が、孫に物を大切にしないことを教えていいものでしょうか。
なんでも買い与えるというのは、自分のエゴでしかありません。
そのお孫さんの将来は、あなたと同じ幸齢期になった時に、また同じように物を捨てられないということで悩まなくてはならないのでしょうか。
すでに家庭を持った子供世代は、あなたと同じ悩みに直面していないでしょうか。
脈脈と同じ悩みを受け継ぐ必要はありません。
それを断ち切るのは、あなたからでもいいはずです。
それで家族が幸せになることができるのですから。
どうして幸せになるのかは、この先をお読みいただければ分かっていただけると確信しています。
話を戻します。
整理整頓で片づかないというのは、元に戻す場所が決まっているかどうかという収納が関係しているからです。
ここが抜けるといつも片づけているのに片づかないというジレンマに陥ります。
でもその前に、もっと大切なことがあります。
それは次回に。
|2013.05.16|50歳からの整理整頓
結婚をして自分の生活が別の場所にあるにもかかわらず、ご実家に荷物を預けたままにしていませんか?
その行く末を考えたことはあるでしょうか。
これはあるお宅であったお話です。
多分、多くの方が考えてもいないことでしょう。
とっくに忘れさられていることかもしれません。
でも言われてみれば、そうだよねって思えること。
さて、どんなことが起きたのでしょうか。
同居している娘さんが、施設に入っている認知症のお母様の物を見直したいと思いました。
もうご自宅に帰ることのないお母様。施設に持って行く物を出し入れしやすくしたいと思っていらっしゃいました。
お母様も物持ちがいいのですが、娘さんであるこのご婦人も、また物持ちがいい。
それでも、母の物は少しづつ減らしていかないと、と思っている。自分のは減らせないけれど。
母の所持品を一つ一つ見ていくと、丁寧に書いていた日記の類が大量に出てきた。
数年前までは書けていたのだと、またこの頃から書く気になれなくなっていたのかと、日記を見つつ思い浮かぶ老いていく母の顔。
90も過ぎれば当たり前だと思いながらも、いつまでも元気でいて欲しいと願う。
昔は字もしっかりしていた。
今はもうこんな力強くは書けない。。。
父の相続のことも思いだし、今後の家の行方など、気になることは山積み。
されど自分の体力も気力も、そんなにあるわけではない。
書類を整理したら、母の部屋が少し広くなった。
趣味の俳句集は、次回訪問時に持って行こう。喜んでくれるかしら?
母の優しい笑顔が浮かぶ。
よく俳句を作りに、同好会のみんなと旅行に行っていた母。
写真もたくさんある。
さて、どうしようか。。。
今はまだそのままにしておこう。
整理されていない写真は、母に見せてあげれば、その時の光景を思い出すかしら。
覚えている写真だけアルバムに貼ろう。
まだ一緒に暮らしていた物については、なんとなく分かる。
大切そうに取ってあった箱にしまってある物も、誰からいつもらったのか几帳面に記載してある。
こんなにマメだったっけ。
今一番困っているのが、台所に「とりあえず」と置いてしまった段ボールの箱3つ。
母の実家から送られてきたものだ。
何が送られてきたのかまだ開けていないから分からないけれど、嫁入りしたときに置いてきた母の私物だそうだ。
もう1年もここに鎮座している。
母の物だし、どうすればよいものやら。
母が自分でできる訳はないのだから、やっぱり私が見ないといけないのよね。
そう思いながら手を付けられずいる。
見ないで処分してしまおうか。
いや、そうはいくまい。
葛藤の日々。
さて、皆さんはどう思われたでしょうか。
死んだら処分してくれという人はけっこう多いようです。
しかし、家族の悩みは本人よりも深いかもしれません。
存命の間は処分できない。
亡くなれば処分できるのか?
これが問題で、かなりの方が処分できないでいます。
全てが故人の思い出となってしまうからです。
同居されているご家族であれば、何を大切に使っていたのか、たいして執着していなかった物なのかがわかります。
わかれば手放すこともできるのです。
しかし別居して生活自体がわからない家族ですと、どれも大切にしていた物ではないかと手が付けられなくなって廃屋と化していくのです。
子供は住んでいないですからね。
これが自治体の悩みでもあります。
放置された廃屋は、誰が所有者か近隣の方も知らない為、地域の防犯に悪影響を及ぼします。
2013年早々に、八王子市と小平市が放置してはいけないという条例を作りました。
浮浪者が住んだり、放火されたりすると、とても危険だからです。
雑草の処理もしてもらわないと、ご近所の方が迷惑を被ります。
こちらはどうでしょう。
ご実家に置きっぱなしの物の最後。
自分で処分できずに終わるのがいいことでしょうか?
預かっている方も、とても気分が重たいものなのですよ。特に代替わりをしていると邪魔者以外のなにものでもないでしょう。
40~50代にご実家に置いてある物も見直してみると、自分史が見えて自分の価値観の変遷も分かるかもしれません。
物は雄弁に時を語ります。
価値観が客観的に見えたら、もしかしたらご自宅の物の選別ルールにも一役買うかもしれませんね。
|2013.05.07|50歳からの整理整頓
園田は幸齢整理という言葉を使っています。
老前整理でもなく、生前整理でもなく、幸齢整理。
みな幸せに歳を重ねたいと思って暮らしているはずです。
老前とか生前とか言われるたびに、歳をとることをネガティブに捉えてしまう気がします。
実際にセミナーでお会いした方々にお伺いすると、やる気にならないというのが本音のようです。
誰しも必要なことだとは分かっているのです。
でも出来ない。